胃がんと聞いて何を連想しますか?
3人に1人ががんになるということもよく聞きますが、胃がんは予防できるものだと知っていますか?
私自身、知識も無かったため全く知りませんでした。
胃がんのメカニズム、予防法、背景などを分かりやすくまとめた、ホリエモンこと堀江貴文さんが著者である「ピロリ菌やばい」
こちらの本を読むことで、30分程度で胃がんについて知ることができました!
今回は胃がん予防について、若年層の方に少しでも知ってもらえるようにと思いまして、「ピロリ菌やばい」を要約しようと思います!
ピロリ菌を除菌することで胃がん予防できる!
胃がんという病気は、主に胃の中がピロリ菌に感染することによって起こります。
ピロリ菌の発生する毒素やアンモニアが胃の粘膜を傷つける事によって、胃炎や潰瘍ができ胃がんに進行してしまいます。
このピロリ菌(正式にはヘリコバクター・ピロリ)は自然に排除することはできませんが、適切な薬を服用することで除菌することができます。
さらに、検査や予防をするのは早い方が良いと言われています。胃炎や潰瘍が進んでから除菌をするよりも、早めの段階で除菌する方が胃がんになる可能性は低くなります。
20代など若年層のうちは、がんといっても他人事に感じてしまいますが、若いうちこそ対策が必要です。
実際に除菌、予防できるにもかかわらず、日本の検査率はとても低いです。
生命保険や医療保険といった、病気にかかった後に対してはお金をかける日本ですが、検査や予防といった病気にかからない対策はあまり進んでいないのが現状です。
胃がんの99%はピロリ菌感染が原因である
胃がんの原因はピロリ菌感染によるものが99%を占めるそうです。
つまり、ピロリ菌対策や除菌を行うことで、胃がんの多くは防ぐことができると考えられています。
実際に消化器科などの患者の多くも、ピロリ菌予防をしていれば死なずに済んだのにといった事例が数多くあるそうです。
そもそも、対策をできるということを知らない人が多いのが原因の1つだと思います。
この事実を知って、私自身も非常に驚きました。それと同時にこのままではいけないと思ったので、こうして記事にしています。
あなたの大切な人のためにも、胃がん予防はできるということを是非広めて下さい。
日本は胃がんの死亡が多い
●2017年の死亡数が多い部位は順に
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 肝臓 | 膵臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位 |
女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 胃 | 乳房 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸9位 |
男女計 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位 |
元データ:人口動態統計によるがん死亡データ(エクセルのnumberシートを参照)
このように日本の胃がん死亡数は、3番目に多くなっています。
人数にすると、5万人近くが胃がんで亡くなっているのが現状です。
日本と同様に悪玉ピロリ菌の感染が多かった韓国は国として受診率をあげる対策をし、胃がんの早期発見に取り組んでいます。
アメリカは健康保険の民営化でがん検査率が向上し、大腸がんの検診普及率は日本より多くなっています。
医療技術の非常に高い日本は、そういった海外に医療技術を教えに行っているほどですが、国内のがん検査はあまり普及していません。
検査をして、予防するというシンプルなことを普及させていくのが大切なのではないでしょうか?
ピロリ菌検査、除菌の流れ
(以下、大塚製薬ホームページより引用)
ピロリ菌を見つける検査には大きく分けて内視鏡を使わない方法と、内視鏡を使う方法があります。
内視鏡を使わない検査
内視鏡を使わない検査方法は、何より内視鏡検査を受けずに済むという大きなメリットがあります。
内視鏡を使わない検査法による診断は、胃全体を診断することが可能なため面診断と呼ばれています。
診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する、簡単に行える精度の高い診断法で、主流の検査法のひとつです。
ヒトはピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体をつくります。血液中や尿中などに存在するこの抗体の有無を調べる方法です。血液や尿などを用いて、その抗体を測定する方法です。
糞便中のピロリ菌の抗原の有無を調べる方法です。
内視鏡を使う検査
内視鏡を使う検査法は、胃粘膜あるいは、胃の組織の一部を採取して診断するため点診断といわれ、判定に偽陰性(本来陽性であるが、間違って陰性と判定してしまうこと)があります。
胃の粘膜を採取してすりつぶし、それをピロリ菌の発育環境下で5〜7日培養して判定します。
ピロリ菌が持っているウレアーゼという、尿素を分解する酵素の活性を利用して調べる方法です。採取した粘膜を特殊な反応液に添加し、反応液の色の変化でピロリ菌の有無を判定します。
胃の粘膜の組織標本に特殊な染色をしてピロリ菌を顕微鏡で探す組織診断方法です。
ピロリ菌の除菌治療
ピロリ菌の除菌治療には、胃酸の分泌を抑制するお薬と2種類の抗生物質の3つのお薬が用いられます。この三種類のお薬を一週間服用することで、約8割の方は除菌に成功すると報告されています。そして場合に応じて胃の粘膜を保護する薬剤を併用します。
除菌薬服用後の判定検査の重要性
除菌薬服用後、胃の中に本当にピロリ菌がいないのかを知ることはとても重要です。なかには一度で除菌できない場合もあります。除菌後の判定検査を受診し、ピロリ菌の有無を確認しましょう。
除菌後のフォローアップ
除菌に成功したからといって、胃がんなどの病気にならないわけではありません。ピロリ菌に感染している期間が長いと、胃の粘膜が正常に戻るのに時間がかかるからです。除菌後も定期的に内視鏡検査などを受け、胃の状態を確認しましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
胃がん予防やピロリ菌について、身近に感じていただくことができましたでしょうか?
是非ピロリ菌検査を受けて、胃がん対策を始めましょう!
もっと詳しくピロリ菌について知りたいという方は、堀江貴文さんの書かれた「ピロリ菌やばい」を読んでみることをおすすめします。
こちらのブログでは、他にも生活系の記事を書いていますので、気になった方は是非チェックしてみてください!
ご覧いただきありがとうございました。